22日前場の香港株式市場でハンセン指数は5営業日続伸。前場終値は前日比0.90%高の30087.73ポイントだった。H株指数は1.21%高の12018.56ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で940億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は前日の欧米株高の流れを引き継ぎ、寄り付きで2007年11月以来、10年1カ月ぶりの30000ポイント台に乗せると、30100ポイントを挟んでのもみ合いを続けた。香港市場では、世界の主要市場で株高が進んでいることや、相互取引制度を通じた中国本土からの資金流入を背景に先高感の強い状況が続いている。ただ、ハンセン指数は今週に入って800ポイントを超える上昇幅となっており、これまで上昇を続けていた一部大型銘柄に目先の利益を確定する売りもみられる。
個別では、HSBC(
00005)や中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)などの銀行株が買われて上昇相場をけん引。不動産株の中国海外発展(
00688)や万科企業(
02202)、自動車株の吉利汽車(
00175)や長城汽車(
02333)、石油株のシノペック(
00386)やペトロチャイナ(
00857)なども大きく買われている。半面、前日に大幅上昇した中国平安保険(
02318)や中国人民財産保険(
02328)などの保険株が逆行安を演じている。IT大手のテンセント(
00700)やアップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)、豚肉生産大手の万洲国際(
00288)などもさえない。