21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸発。終値は前日比0.53%高の3410.50ポイントだった。深セン成分指数は1.44%高の11602.10ポイントと続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5625億3200万元。
上海総合指数は反落して始まったものの、ほどなく切り返すとその後はプラス圏でもみ合う展開となった。3415ポイント超える水準では高値警戒感から伸び悩んだ。一方、3405ポイントが下値支持ラインとして意識された。結局、11月17日以来の3400ポイント回復となった。中国証券監督管理委員会(CSRC)トップが、企業合併・再編審査委員会を立ち上げ、IPOやエクイティファイナンス、合併・再編の審査を厳格化する方針を明らかにしたが相場への影響は限定的だった。
A株市場では、中信証券(
600030)や招商証券(
600999)が大幅反発するなど前日売られた証券株や、中国人寿保険(
601628)、新華人寿保険(
601336)など保険株が買い戻され、相場の上げを主導。中国工商銀行(
601398)、中国銀行(
601988)など銀行株も総じて上昇し、指数を押し上げた。このほか不動産大手の万科企業(
000002)はストップ高。新エネ車メーカのBYD(
002594)が続伸。一方、中国神華能源(
601088)など石炭株が売られ、相場の足を引っ張った。貴州茅台酒(
600519)が続落。同社に強気見通しを付与した証券会社を上海証取が批判したことが嫌気された。音声技術のソフトウエア大手の科大訊飛(
002230)は反落。
上海B株指数は0.11%高の343.07ポイントと続伸、深センB株指数は0.90%高の1193.61ポイントと6営業日ぶりに反発した。