2017-11-15 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:続落、10−12月期経済成長の減速を警戒
15日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。前場終値は前日比0.71%安の3405.04ポイントだった。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で3230億7600万元。
上海総合指数は安く寄り付き、終始軟調に推移した。前日までに発表された10月の金融統計や、鉱工業生産などの主要経済指標がそろって弱いことだったことを受け、10−12月期の中国経済成長率の減速が引き続き懸念されている。前日は7営業日ぶりに反落したが、依然として3400ポイントを上回る水準で推移しているだけに、利益を確定する売りが重しとなった。指数は前場半ばに下値抵抗と意識される10日移動平均(14日大引け時点で3410.60ポイント)を割り込み、その後は3405ポイント付近でもみ合った。
セクター別では、足元で堅調だった保険の下げが目立ったほか、国際エネルギー機関(IEA)による原油需要見通しの下方修正などを嫌気して石油株が安い。当局が18年にも新エネルギー車の生産許可の交付を再開すると伝わり、競争激化や需給悪化への懸念から自動車が総じて軟調。鉄鋼、非鉄金属も売られた。半面、航空、通信、酒造の一角が逆行高を演じた。
上海B株指数は0.51%安の351.01ポイント、深センB株指数は0.70%安の1218.34ポイントだった。