週明け13日の香港株式市場でハンセン指数は反発。終値は前営業日比0.21%高の29182.18ポイントだった。H株指数は0.52%安の11684.51ポイント。メインボードの売買代金は概算で1153億5000万HKドル。
ハンセン指数は総じてプラス圏でもみ合った。米株安の流れを引き継ぎ安く寄り付いたものの、すぐに切り返した。本土マネーの流入の加速が相場の先高観につながった。中国本土から香港株に投資する「港股通」(サウスバウンド・トレーディング)は先週、1日当たりの買越額が平均で37億7300万HKドルに達したほか、きょうはさらに48億HKドルという高い水準を付けた。本土市場で上海総合指数が6連騰し、2015年12月末以来の高値で引けたことも好感された。高値警戒感から29250ポイント付近では伸び悩んだものの、終値ベースで9年11カ月ぶり高値を更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、アジア生保のAIAグループ(
01299)が大幅高。本土当局による金融業の外資規制の緩和はAIAグループなど大手にとって有利に働くとの見方が買いを誘った。前週末10日の決算発表を受けてクレディ・スイスやモルガン・スタンレーなどが相次ぎ目標株価を引き上げた携帯部品メーカーの瑞声科技(
02018)が大幅に続伸。香港証券取引所(
00388)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)も上昇が目立った。半面、ハンセン指数の構成銘柄見直しで、12月4日から構成銘柄から除外される昆侖能源(
00135)とキャセイ・パシフィック(
00293)が売られた。台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)、本土生保大手の中国人寿保険(
02628)が軟調。傘下の不動産投資事業が23日に分離上場する予定のワーフ(
00004)が反落した。
H株では、風力発電設備の新疆金風科技(
02208)が11%を超す上昇。セメントの安徽コンチセメント(
00914)、鉄道車両大手の中国中車(
01766)と傘下の株洲中車時代電気(
03898)が高い。通信設備の中興通訊(
00763)が大幅に3営業日続伸。半面、中国人民財産保険(
02328)、中国人民保険(
01339)など本土保険株や、長城汽車(
02333)、東風汽車集団(
00489)など自動車メーカーの一角がさえない。中信証券(
06030)、華泰証券(
06886)など証券も軟調だった。
このほか、12月4日からハンセン指数構成銘柄への採用が決まった碧桂園(
02007)と舜宇光学科技(
02382)はともに6%近い上昇。きょう上場したゲーム用機器のトップブランド、レイザー(
01337)の終値は公開価格を18.04%上回る4.58HKドルだった。