週明け13日前場の香港株式市場でハンセン指数は反発。前場終値は前営業日比0.27%高の29198.26ポイントだった。H株指数は0.29%安の11711.45ポイント。メインボードの売買代金は概算で682億6000万HKドル。
ハンセン指数は前週末の米株安の流れを引き継ぎ安く寄り付いたものの、すぐに切り返した。本土市場で上海総合指数が6営業日続伸でスタートしたことを好感し、序盤は上げ幅を広げる展開。一時は取引時間中として、前週末10日に付けた9年11カ月ぶり高値を更新したが、高値警戒感から伸び悩むと、その後はプラス圏でもみ合った。利益確定売りが出やすい状況が続いている一方、本土マネーの流入の加速が相場の先高観につながっている。中国本土から香港株に投資する「港股通」(サウスバウンド・トレーディング)は先週、1日当たりの買越額が平均で37億7300万HKドルの高水準に達した。
個別では、前週末10日の決算発表を受けてクレディ・スイスやモルガン・スタンレーなどが相次ぎ目標株価を引き上げた携帯部品メーカーの瑞声科技(
02018)が大幅に続伸。アジア生保のAIAグループ(
01299)も大幅高。本土当局による金融業への外資規制緩和はAIAグループなど大手にとって有利に働くとの見方が浮上している。ハンセン指数の構成銘柄見直しで、12月4日から構成銘柄に採用される碧桂園(
02007)と舜宇光学科技(
02382)も高い。半面、指数構成銘柄から除外される昆侖能源(
00135)とキャセイ・パシフィック(
00293)が安い。台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)、本土生保大手の中国人寿保険(
02628)が軟調。傘下の不動産投資事業が23日に分離上場する予定のワーフ(
00004)が反落した。きょう上場したゲーム用機器のトップブランド、レイザー(
01337)の前場終値は公開価格を23.45%上回る4.79HKドルだった。