25日の香港株式市場でハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.53%高の28302.89ポイントだった。H株指数は0.77%高の11493.30ポイント。メインボードの売買代金は概算で736億100万HKドル。
ハンセン指数は反発して寄り付いた後、終始プラス圏で推移した。香港市場では前日に急落した反動で買い戻しが優勢。本土市場との相互取引制度を通じた資金流入が続いていることや、朝方に安く始まった上海総合指数が切り返してプラス圏で推移するなか、指数は前場後半に28350ポイント台後半まで上げ幅を広げた。ただ、中国共産党新指導部の発表が終わると、後場寄り付きで材料出尽くし感の売りが膨らみ上げ幅を縮小。その後は28250ポイント台後半でのもみ合いを続けながらきょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、IT大手のテンセント(
00700)、中国石油メジャーのCNOOC(
00883)、金融株の中国平安保険(
02318)や中国建設銀行(
00939)、AIAグループ(
01299)などが上昇を主導。前日に下げがきつかった台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)や豚肉生産大手の万洲国際(
00288)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が大きく反発したほか、電力株の華潤電力控股(
00836)、本土不動産株の中国海外発展(
00688)が高い。半面、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が逆行安を演じた。新型スマートフォン「iPhone X」の年内出荷量が当初計画の約半分にとどまる見通しと伝わったことが嫌気されたもよう。香港不動産銘柄の長江実業集団(
01113)や恒隆地産(
00101)、新世界発展(
00017)なども軟調に推移した。
H株では、前日まで下げていた株洲中車時代電気(
03898)が5%を超える大幅高。電力株の華能国際電力(
00902)や本土不動産株の万科企業(
02202)、建材株の安徽コンチセメント(
00914)、非鉄金属株の洛陽モリブデン(
03993)も大きく買われた。半面、自動車メーカーの東風汽車集団(
00489)やインフラ建設大手の中国中鉄(
00390)がさえなかった。