24日の香港株式市場でハンセン指数は続落。終値は前日比0.53%安の28154.97ポイントだった。H株指数は0.74%安の11405.55ポイント。メインボードの売買代金は概算で899億2700万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株安の流れを引き継ぎ安く寄り付いた後、本土市場で安く始まった上海総合指数が序盤に切り返したことを好感し、ほどなくしてプラス圏に浮上した。前場は小高い水準でのもみ合いが続いたが、後場に入ると指数は急落した。中国共産党大会が午前中に閉幕し、重要イベント通過後の軟調相場に対する警戒感が高まり、目先の利益をひとまず確定する売りが膨らんだもよう。約10年ぶり高値から一時700ポイント急落した先週19日に付けた安値(28094.54ポイント)付近で下げ渋ったが、下値抵抗と意識される20日移動平均(24日大引け時点で28199.69ポイント)を割り込んだまま取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、港湾運営の招商局港口(
00144)、食品関連の中国蒙牛乳業(
02319)、中国旺旺(
00151)、携帯部品メーカーの瑞声科技(
02018)が安い。HIBOR(香港銀行間貸出金利)の上昇を受けて長江実業集団(
01113)、恒基兆業地産(
00012)など香港不動産株が売られた。前日に買われた中国人寿保険(
02628)など本土保険株が反落したほか、前場に指数を支えた中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)など本土銀行株が後場から下げに転じた。半面、本土不動産株の華潤置地(
01109)が堅調。電力株の華潤電力控股(
00836)、マカオカジノの銀河娯楽(
00027)もしっかり。
H株では、風力発電設備メーカーの新疆金風科技(
02208)、通信設備の中興通訊(
00763)、新エネルギー自動車のBYD(
01211)の下げが目立った。業績回復を手がかりに前日に買われた山東墨龍石油機械(
00568)が反落した。半面、小売り大手の聯華超市(
00980)、不動産デベロッパーの万科企業(
02202)、電力大手の大唐国際発電(
00991)が大幅逆行高を演じた。