週明け23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に続伸。終値は前営業日比0.06%高の3380.70ポイントだった。深セン成分指数は0.60%高の11306.31ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で3838億500万元。
上海総合指数は1日を通じて前週末終値を挟んでもみ合う方向感に欠ける展開となった。前週に金融当局が公開市場操作で5600億元の資金を供給したことなどを背景に、高くなる場面も目立ったが、10日移動平均線(大引け時点で3380.97ポイント)を上回り、3382ポイントを超える水準では上値の重さが意識され、伸び悩んだ。一方、A株上場企業の1−9月期決算の好調などが相場を支え、下値を切り下げる動きは限られた。結局、小幅ながらプラスを守って終えた。
A株市場では、2017年1−9月期決算の95%増益見通しを発表した中国人寿保険(
601628)をはじめ、中国太平洋保険(
601601)など保険株が総じて買われ、上昇を主導。中国政府が進める河北省の雄安新区の建設について、国家発展改革委員会のトップが計画策定は最終段階に入ったとの発言を手掛かりに、北新集団建材(
000786)がストップ高を付けたほか、北京金隅(
601992)など関連株が買いを集めた。一方、中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)など銀行株、招商証券(
600999)、中信証券(
600030)など証券株が総じて売られ、相場の足かせになった。このほか政府が新エネルギー車の生産能力に過剰問題がないか調査を開始したようだとの観測が浮上し、長城汽車(
601633)、BYD(
002594)など自動車株の一角も安い。
上海B株指数は0.25%安の352.01ポイントと反落、深センB株指数は0.34%高の1210.31ポイントと続伸した。