週明け23日前場の香港株式市場でハンセン指数は反落。前場終値は前営業日比0.67%安の28295.84ポイントだった。H株指数は0.62%安の11486.61ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で542億3500万HKドル。
ハンセン指数は続伸して寄り付いた直後、下げに転じた。米上院が19日に2018年度の予算決議案を可決したことで税制改革の実現期待が高まり、米ドル相場と米長期金利が上昇。香港を含む新興国市場からの資金流出を懸念する売りが次第に優勢となった。中国共産党大会後の軟調相場も警戒されたもよう。もっとも、安値圏では前週末の米株高や中国本土系銘柄の好業績見通しを好感する買いが入り、相場の下値を支えた。
個別では、AIAグループ(
01299)が大幅に続落。中国4大商業銀行の中国工商銀行(
01398)と中国建設銀行(
00939)、中国銀行(
03988)も軒並み下げ、相場の重荷となった。9月の第4世代(4G)携帯電話の加入純増数が前月から54.6%減少したチャイナ・モバイル(
00941)も売られた。前週末に高かった自動車メーカーの吉利汽車(
00175)は反落した。一方、生保大手の中国人寿保険(
02628)が3.46%高。2017年1−9月期決算が95%増益となる見通しを発表し、買いを集めた。港湾大手の招商局港口(
00144)、米アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)は続伸した。