BOAメリルリンチは最新リポートで、ラスベガス系カジノ、MGMチャイナ(
02282)の投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。コタイ地区の新カジノ施設「MGMコタイ」のEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)に対する過剰な市場期待を背景に、2017年7−9月期の株価上昇率が19%にも達したと指摘した。『AAストックス』が20日伝えた。
MGMコタイは8月末の台風の影響で開業が今年10−12月期から19年1月29日に延期されている。BOAメリルは、ハイエンド顧客が定着するまで時間を要するため、開業当初の3−6カ月間は急速な業績拡大が見込めないとして、19年上期のMGMコタイのEBITDAは四半期ベースで2000万米ドルにとどまると予想。また、MGMチャイナの2017−19年予想EBITDAをそれぞれ6%、12%、1%下方修正した。一方、MGMコタイの潜在力を反映し、目標株価についてはこれまでの17.3HKドルから18.5HKドルに上方修正した。
MGMチャイナの株価は日本時間午後3時31分現在、前日比2.19%安の17.70HKドルで推移している。