2017-10-20 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:小反発、朝安後に切り返す 上海「自由貿易港」関連が急騰
20日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に反発。前場終値は前日比0.05%高の3371.87ポイントだった。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で1979億2200万元となった。
上海総合指数は安く寄り付いたものの段階的に下げ幅を縮め、プラス圏に浮上して午前の取引を終えた。前日発表の7−9月期の実質国内総生産(GDP)や1−9月固定資産投資の伸び率が鈍化したことで、序盤は景気の先行きを懸念する売りが先行した。上海市トップの韓正・党委書記が前日の記者会見で、自由貿易試験区から一段と規制を緩和する「自由貿易港」の設立を計画していると述べたと伝わり、関連銘柄が軒並み急騰して相場を押し上げた。上海市政府系国有企業や上海ディズニーランドの関連銘柄にも買いが波及した。セクター別では港湾・海運と鉄鋼が全面高。非鉄金属、製紙・印刷も高い。半面、酒造や保険、銀行が下げた。
上海B株指数は1.37%高の351.76ポイント、深センB株指数は0.18%高の1200.46ポイントとともに5日ぶりに反発した。