香港の独占鉄道事業者、香港鉄路(
00066)の関係者は19日、広東省広州市と深セン市、香港を結ぶ高速鉄道の車両の一部に神戸製鋼所のアルミ製部材が使用されていると報じられていることについて、社内検査では香港鉄路側の要求基準を満たしていたとの認識を示した。『信報』が19日伝えた。
神戸製鋼所は今月上旬、同社が生産するアルミ製部材について、顧客との取引契約に反して品質データを改ざんしていたと発表。香港メディアの『伝真社(FactWire)』は、香港鉄路が2013年から高速鉄道の車両部材として、神鋼製のアルミ材を購入していたと報じていた。
報道によると、香港鉄路の関係者は、部材の品質についてメーカー側のデータに完全に依存しているわけでなく、独立した専門家による安全性の監査が行われていると言及。これまでのところ問題が生じたとの認識はないとして、引き続き状況を見守るとの姿勢を示した。