19日前場の香港株式市場でハンセン指数は小幅ながら6営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.13%安の28674.84ポイントだった。H株指数は0.01%安の11620.45ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で504億5200万HKドル。
ハンセン指数は序盤、前日の米株高や中国の習近平総書記(国家主席)が共産党大会で行った活動報告を材料に買いが先行。一時は16日に付けた9年8カ月ぶり取引時間中の高値(28792.06ポイント)を超えたが、次第に利益確定売りに押されて下げに転じた。中国本土相場の下落も投資家心理を冷やした。午前に発表された中国の1−9月固定資産投資は前年同期比伸び率が7.5%と7カ月連続で低下し、民間市場予想の7.7%を下回った。特に製造業を中心とする民間部門の投資伸び率が6%に減速しており、警戒されたもよう。
個別では、時価総額が大きい中国建設銀行(
00939)、テンセント(
00700)が続落して相場の下げを主導。アジア基盤の保険会社AIAグループ(
01299)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)は反落した。半面、生保大手の中国平安保険(
02318)と中国人寿保険(
02628)が堅調。習近平総書記が活動報告のなかで国民皆保険制度の全面実施を表明し、前日に続いて思惑買いが入った。空運のキャセイ・パシフィック(
00293)が大幅に続伸。前日に4%超下げた瑞声科技(
02018)は買い戻された。