18日の香港市場は方向感に乏しい値動きか。中国ではきょうから24日まで中国共産党大会が開催される。重要な政治イベントを前に本土市場の商いが細っていることに加え、19日に予定されている中国の7−9月期GDPなど重要経済指標の発表を前に、積極的に持ち高を一方向に傾ける動きは限られるとみる。ハンセン指数は2007年12月以来、約10年ぶりの高値圏にあり、相場の過熱感も引き続き意識されよう。
一方、米長期金利の上昇がやや落ち着きをみせて新興国からの資金流出懸念が和らぐことが予想されるほか、香港市場では相互取引を通じた本土から香港市場への資金流入が継続しており、相場の下支え要因になるとみられる。
17日のNY株式相場ではダウ平均が一時史上初の23000米ドルに乗せるなど過去最高値を更新。S&P500指数も過去最高値を更新する一方、ハイテク株主体のナスダック総合は3日ぶりに反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。欧州金融大手のHSBC(
00005)、IT大手のテンセント(
00700)、本土4大商業銀行の中国建設銀行(
00939)などが香港終値を下回った。半面、アジア生保のAIAグループ(
01299)や香港電力事業投資会社の電能実業(
00006)などが上回って終えている。