週明け16日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前営業日比0.36%安の3378.47ポイントだった。深セン成分指数は1.12%安の11271.20ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5458億8800万元。
上海総合指数は前週末終値を挟んでもみ合う方向感に欠ける展開となった。小高く始まると前場はおおむねプラス圏で推移。一時、心理的節目の3400ポイントを試す場面も見られた。14日発表の金融統計やきょう午前に発表された物価統計が総じて強い内容となったことが好感された。ただ、週後半に四半期GDPや固定資産投資など9月の主要経済指標の発表を控えて様子見気分が強まり、上値を追う動きは限られた。前引けにかけてマイナス圏に沈むと、後場は終始、軟調に推移した。前週末に年初来高値を付けた後とあって、利益確定の売りが出やすい環境でもあった。
A株市場では、中国銀河証券(
601881)、招商証券(
600999)など証券大手が総じて売られ、相場の下げを主導。音声技術のソフトウエア大手の科大訊飛(
002230)、中国聯合網絡通信(
600050)などIT・通信関連が安い。不動産大手の万科企業(
000002)、酒造大手の宜賓五糧液(
000858)もさえない。一方、大型商業銀行の中国工商銀行(
601398)、中国銀行(
601988)や、新華人寿保険(
601336)、中国太平洋保険(
601601)など保険大手の一角が買われ相場を下支えした。自動車株の長城汽車(
601633)、広州汽車集団(
601238)の上昇が目立ったほか、安徽コンチセメント(
600585)、宝山鋼鉄(
600019)など素材関連株の一角も高い。
上海B株指数は0.99%安の356.52ポイント、深センB株指数は0.50%安の1207.20ポイントとともに反落した。