中国国際金融は最新リポートで、長城汽車(
02333)と独BMWが「ミニ」ブランド車を生産する合弁事業は不確定な部分が大きいとして、長城汽車の投資判断を「ホールド」に据え置いた。ただ、目標株価は26%上方修正して10.7HKドル(2018年予想PER10倍に相当)に設定した。『AAストックス』が16日伝えた。
中国国際金融は、合併には2方式があり得るとみている。一つは安徽江淮汽車集団(
600418)−独フォルクスワーゲン方式で、合弁会社を中国本土に設立して純電気自動車を生産する。もう一つは一汽轎車(
000800)−マツダ方式で、合併会社を通じ主に販売面で協力する。また、北京新能源汽車や中華汽車の方式にならい、外装や車台にはBMWから「ミニ」の技術を導入し、長城汽車が自社ブランドで製造することも可能という。
仮に長城汽車とBMWが第1の手法を採用すれば、合弁事業の評価額は約200億元(うち長城汽車の持ち分100億に上る見通し。第2の手法を採用した場合は、「ミニ」ブランド車の販売台数が40万台(うち中国生産が60%)、自動車1台当たり利益が2万元と仮定すれば長城汽車の長期収益は50億−75億元と見込む。
長城汽車の株価は日本時間午後3時55分現在、前営業日比1.59%安の11.12HKドルで推移している。