週明け16日前場の香港株式市場でハンセン指数は3営業日続伸。前場終値は前日比0.85%高の28717.62ポイントだった。H株指数は0.90%高の11623.37ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で579億1300万HKドル。
ハンセン指数は6日に付けた年初来高値を上回って寄り付き、上げ幅を拡大。中国本土や海外からの資金流入が続いて地合いが好調だった上、寄り付き直後に発表された9月の中国生産者物価指数や14日発表の中国金融統計が総じて予想を上回り、幅広いセクターで買いが先行した。中国共産党大会の開幕を18日に控え、中国本土系銘柄に思惑買いが入った面もあったもよう。もっとも、ハンセン指数は2007年12月11日以来9年10カ月ぶりの高値を付けただけに、利益確定売りが出やすかった。中国本土相場が下げて午前の取引を終えたこともあって、一時は1%を超えた上昇率が前引けにかけてやや縮小した。
個別では、香港証券取引所(
00388)が大幅高。株式売買にかかる取引税の廃止を香港政府に要請する方針と伝わり、買いを集めた。長江実業集団(
01113)は、高層ビル「中環中心」の権益75%を香港史上最高値で売却するとの報道が買い材料。時価総額が大きい中国建設銀行(
00939)やテンセント(
00700)の反発も相場を押し上げた。一方、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)は朝高後に下げに転じた。前週末に4%近く上げたキャセイ・パシフィック(
00293)が売られた。