13日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に反発。終値は前日比0.13%高の3390.52ポイントだった。深セン成分指数は前日比0.81%高の11399.09ポイントと3日ぶりに反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4586億6800万元だった。
上海総合指数は小動きで始まり、中盤以降は小高く推移した。来週開催の中国共産党大会に向けて「国家隊」と呼ばれる政府系資金が相場を支えるとの思惑買いが入ったもよう。中国証券監督管理委員会(CSRC)は9月25日に開いた幹部会議で、「党大会の勝利のために良好な資本市場環境を作り出す」と表明。報道によるとCSRCは同月、大手証券会社に株式市場の安定確保を指示した。もっとも、週明けに9月物価統計の発表を控え、市場に様子見ムードも広がった。心理的節目の3400ポイントに接近する水準では利益確定の売りが出て、上値を重くした。セクター別では環境保護関連や公益事業、化学工業、医療が上げた半面、軍需や次世代通信規格「5G」関連、保険、銀行が下げた。
A株市場では、酒造大手の貴州茅台酒(
600519)、港湾運営の上海国際港務(
600018)、製鉄大手の宝山鋼鉄(
600019)が上昇。老舗化粧品メーカー上海家化聯合(
600315)と新華社傘下のネットメディア新華網(
603888)は制限値幅の上限(ストップ高)まで買われた。液晶パネル製造大手の京東方科技集団(
000725)やスマホ用タッチスクリーンメーカーの深セン欧菲光科技(
002456)が高い。半面、中国工商銀行(
601398)となど4大商業銀行がそろって下落した。乳製品大手の内蒙古伊利実業集団(
600887)は続落した。
上海B株指数は0.30%高の360.10ポイントと3日ぶりに反発。深センB株指数は0.22%高の1213.31ポイントと反発した。