13日前場の香港株式市場でハンセン指数は小幅続伸。前場終値は前日比0.03%高の28468.76ポイントだった。H株指数は0.07%高の11508.68ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で498億6000万HKドル。
ハンセン指数はおおむねマイナス圏でもみ合った。安く寄り付いた後、序盤は切り返す場面もあったが、買いの勢いは弱かった。指数が2007年12月以来の高値圏にあるだけに、利益確定売りが出やすい状況が続いた。来週にかけて中国の9月物価統計や金融統計、主要経済指標が発表されるほか、18日の中国共産党大会開幕を控え、様子見ムードが漂った。ただ、本土市場で上海総合指数が半ばから上向きに転じ、前場の高値で引けたこともあり、ハンセン指数は前引け前に再びプラス圏に浮上した。
個別では、韓国サムスン電子の四半期決算が市場予想を上回ったことを受け、部品を供給する瑞声科技(
02018)が大幅高。パソコン世界大手のレノボグループ(
00992)も堅調。香港航空大手のキャセイ・パシフィック(
00293)、アジア生保のAIAグループ(
01299)が続伸した。半面、IT大手のテンセント(
00700)、欧州金融大手のHSBC(
00005)、中国国有銀行の中国工商銀行(
01398)など主力株の一角が軟調に推移し、相場の重しとなった。マカオカジノの銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)や豚肉大手の万洲国際(
00288)、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)が安い。前日に反発した長江実業集団(
01113)、信和置業(
00083)など香港不動産株が売られた。