12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5営業日ぶりに反落。終値は前日比0.06%安の3386.10ポイントだった。深セン成分指数は0.05%安の11307.32ポイントと続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4815億3700万元。
上海総合指数は安く寄り付いた後、おおむねマイナス圏で推移した。前日に2015年12月以来、1年10カ月ぶりの高値を更新し、目先の利益をいったん確定する売りが優勢。また、上海市場では香港市場との相互取引制度を通じた売買が売り越しに転じたことも、投資家心理を悪化させた。ただ、今月18日の中国共産党大会に向けて証券当局が市場の安定確保を優先させるなか、指数は3370ポイントを前に底堅かった。終盤にかけて下げ幅を縮め、プラス圏に浮上する場面もあったが、結局、前日終値をわずかに下回る水準で終えた。
A株市場では、石炭株の中国神華能源(
601088)や陝西煤業(
601225)、非鉄金属株の洛陽モリブデン(
603993)、石油株のシノペック(
600028)といった資源銘柄が安い。証券株の中国銀河証券(
601881)や招商証券(
600999)、電力株の中国長江電力(
600900)や華能国際電力(
600011)も軟調に推移した。半面、中国平安保険(
601318)や新華人寿保険(
601336)といった保険株が高い。混合所有制改革で当局からの承認を得た中国聯合網絡通信(
600050)、家電株の青島海爾(
600690)や美的集団(
000333)なども大きく買われた。前日下落した「5G」関連銘柄の中興通訊(
000063)は反発した。
上海B株指数は1.06%安の359.02ポイントと続落、深センB株指数は0.13%安の1210.62ポイントと8営業日ぶりに反落した。