11日のNY株式相場は続伸。ゆるやかな利上げ見通しが好感された。前日終値水準で小動きを続けた主要3指数は、ややハト派的な内容だったFOMC議事録公表後に上昇し、ほぼ一日の高値水準で終了。3指数そろっての史上最高値更新となった。ダウ平均採用銘柄はゼネラル・エレクトリック、メルク、ウォルト・ディズニーが1%以上下落したものの、ジョンソン・エンド・ジョンソンが2.05%高、ウォルマートが1.90%高となったほか、マクドナルド、ビザが1%超の上昇となりダウ平均の上昇に寄与。テクノロジーのアルファベット(+1.81%)、エヌビディア(+1.06%)も堅調だった。
NY時間午後に公表された9月19-20日開催分のFOMC議事録では、多くのメンバーが年内の追加利上げが正当化されると判断しているものの、何人かのメンバーが目標の2%を下回るインフレ基調に懸念を示し、インフレ上昇が確信できるまで利上げの見送りを主張していることが明らかになった。金融引き締めのペースが引き続き緩やかなものになるとの見通しが確認され、不動産や公益などの高配当利回りセクターが上昇した。個別銘柄の動きでは前日に強い売上高見通しを好感して上昇したウォルマートが1.90%高と続伸したほか、ターゲット(+2.69%)やダラー・ツリー(+2.16%)などの小売り株が上昇。一方、社名をタペストリー(Tapestry)に変更することを発表したコーチが2.83%安となった。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 22827.65 22872.89 22821.66 22872.89 42.21 0.18
S&P500 2550.62 2555.24 2547.95 2555.24 4.60 0.18
NASDAQ 6586.73 6604.21 6577.99 6603.55 16.30 0.25
CME225先物 20820.00 20970.00 20785.00 20945.00 75.00 0.36
FT100 7538.27 7550.17 7519.60 7533.81 -4.46 -0.06
DAX 12965.28 12976.32 12925.24 12970.68 21.43 0.17
為替(ドル/円) 112.45 112.59 112.08 112.52 0.07 0.06
WTI先物 50.94 51.42 50.61 51.30 0.38 0.75
金(Gold)先物 1290.70 1295.90 1286.80 1288.90 -4.90 -0.38
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。