10日前場の香港株式市場でハンセン指数は小反発。前場終値は前日比0.10%高の28353.55ポイントだった。H株指数は0.26%安の11355.57ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で476億4000万HKドル。
ハンセン指数は総じて小動きだった。小高く寄り付いた後、前日終値を挟んだ一進一退の展開。目新しい材料に欠ける中で、あすの林鄭月娥・香港特別行政区長官の施政方針演説や、来週の中国共産党大会など重要イベントを控え、様子気分が広がった。北朝鮮がきょうの朝鮮労働党創建記念日にあわせ新たな挑発行為に出ることに対する警戒感もくすぶり、積極的にリスクを取る動きは限られた。
個別銘柄では、欧州金融大手のHSBC(
00005)、IT大手のテンセント(
00700)など主力株の一角が堅調に推移し、指数を支えた。前日に安かったアップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が反発したほか、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)、豚肉大手の万洲国際(
00288)が続伸。行政区長官の施政方針演説を前に、新世界発展(
00017)、恒基兆業地産(
00012)など香港デベロッパーの一角が高い。半面、前日に6%を超す上昇となった台湾系食品メーカー、中国旺旺(
00151)が反落。9月の新車販売台数が月間最多記録を更新した自動車メーカーの吉利汽車(
00175)は利益確定売りが続いた。