休場明け6日の香港株式市場でハンセン指数は4営業日続伸。終値は前営業日比0.28%高の28458.04ポイントだった。H株指数は0.54%高の11459.09イント。メインボードの売買代金は概算で1029億7100万HKドル。
ハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ続伸してスタート。2015年4月に付けた28588ポイントを上抜き、2007年12月以来、約9年10カ月ぶりの高値で寄り付いた。良好な外部環境に加え、週明け9日から上海・深セン市場との相互取引制度を通じた香港株売買の再開で本土からの資金流入に対する期待から買いが先行。ただ、その後は高値警戒感から次第に上げ幅を縮小した。中国人民銀行(中央銀行)による預金準備率引き下げの発表を受けて今週上げ幅が大きかった本土銀行株などの利益確定売りが重しとなった。もっとも、後場後半に前日終値に接近する場面では再び上向きに転じ、結局は前日に続き、終値ベースで2015年4月28日以来の高値を更新した。
個別では、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が大幅続伸。時価総額上位でアジア生保AIAグループ(
01299)、IT大手のテンセント(
00700)が堅調に推移し、指数を支えた。乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)、中国政府系持ち株会社の中国中信(
00267)、香港不動産デベロッパーの恒隆地産(
00101)も高い。半面、マカオカジノのサンズ・チャイナ(
01928)、銀河娯楽(
00027)が安い。強気な事前予想に反し、国慶節連休のマカオ観光客数が4日目まで(10月1−4日)で前年同期を下回ったことが嫌気された。前日に高かった中国神華能源(
01088)とキャセイ・パシフィック(
00293)が反落。アップル関連の瑞声科技(
02018)もさえない。
H株では、9月28日に新規上場した衆安在線財産保険(
06060)が16.6%高と連日で高値を更新。5G関連株の中興通訊(
00763)が大幅に4営業日続伸したほか、不良資産処理会社の中国華融資産管理(
02799)、中国信達資産管理(
01359)の上昇が目立った。半面、非鉄金属の中国アルミ(
02600)、小売り大手の聯華超市(
00980)、インフラ建設の中国交通建設(
01800)が軟調。