4日の香港市場は米株高の流れを引き継ぎ買い優勢で始まるか。前日の米株市場ではダウ平均が5営業日続伸するなど主要3指数が連日で過去最高値を更新。根強い税制改革期待や今月中旬からスタートする第3四半期決算発表への期待が高まるなか、強い米9月ISM製造業景況指数を受けて景気拡大期待が続いた。香港市場では中国人民銀行(人民銀)が2018年からの実質的な金融緩和を発表したことが好感されており、引き続き相場を支えるだろう。
もっとも買い一巡後は上値の重い展開か。ハンセン指数は前日に2015年5月26日以来約2年4カ月ぶりの高値を更新した後で、目先の利益を確定する売りが出やすい環境。また、今週は国慶節の連休で相互取引制度を通じた中国本土からの「南向き」資金の流入が止まっていることに加え、米国で雇用統計などの主要経済指標の発表が続くことから、投資家の様子見姿勢が強まる可能性がある。
なお3日の香港株の米国預託証券(ADR)は中国IT大手のテンセント(
00700)、4大国有銀行の中国建設銀行(
00939)、アジア生保のAIAグループ(
01299)、本土保険大手の中国平安保険(
02318)などが香港終値を上回った。香港株のADRにサヤ寄せすれば、ハンセン指数は前日終値を100ポイント上回る水準で寄り付くことになる。