連休明け3日前場の香港株式市場でハンセン指数は続伸。前場終値は前日比1.63%高の28003.80ポイントだった。H株指数は2.77%高の11211.79ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で531億2500万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後に上げ幅を広げた。前日の米株高に加え、連休中に中国国家統計局と中国物流採購聯合会が発表した9月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想を大幅上振れたことや、中国人民銀行(中央銀行)が中小零細向け融資比率を条件に2018年から商業銀行の預金準備率を最大1.5ポイント引き下げると発表したことが好感された。ただ、約1週間半ぶりに心理的節目の28000ポイント付近では上値の重さが目立ち、中盤以降は同節目水準を挟んでもみ合った。
個別では、中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、中国銀行(
03988)など本土銀行株が大幅高となり、相場の上昇を主導。モルガン・スタンレーが投資判断を強気に引き上げた自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が10%近く上昇。IT大手のテンセント(
00700)、本土保険大手の中国平安保険(
02318)、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)も高い。半面、連休前に買われた乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)が反落。中電控股(
00002)、香港鉄路(
00066)など香港地場銘柄の一角や石油メジャーのCNOOC(
00883)、シノペック(
00386)がさえない。