2017-09-22 |
香港/マーケット/証券 |
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【相場見通し】売り先行か、米利上げ観測や新興市場からの資金流出懸念が重し
22日の香港市場は売り先行か。前日のNY市場でダウ平均が10営業日ぶりに反落した。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に公表された政策金利見通しで、委員らが年内にあと1回の利上げを想定していることが分かり、目先の利上げ観測が投資家心理を悪化させた。21日発表の週間の米新規失業保険申請件数やフィラデルフィア連銀による9月の製造業景況指数などが市場予想を上回ったことを受け、景気回復を背景に米連邦準備理事会(FRB)が利上げに動きやすくなるとの見方も重しとなり、年初から上昇幅の大きいハイテク株を中心に利益確定売りが膨らんだ。時価総額の大きいIT株の売りが香港市場に波及すれば、指数を押し下げる要因となる。米ドル相場の強含みや米長期金利の先高観を背景に、香港を含む新興市場から資金流出に対する懸念も高まりそうだ。
21日の香港株の米国預託証券(ADR)は高安まちまち。主力株では欧州金融のHSBC(
00005)、IT大手のテンセント(
00700)、通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)が香港終値を下回った一方、石油メジャーのシノペック(
00386)、ペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)、アジア生保のAIAグループ(
01299)、本土保険大手の中国平安保険(
02318)が上回って引けた。