21日前場の香港株式市場でハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.10%高の28155.00ポイントだった。H株指数は0.56%高の11235.68ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で607億8200万HKドル。
ハンセン指数は前日終値を挟んで一進一退の値動きとなり、方向感を欠いた。前日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が10月からの保有資産の圧縮開始を決めたことで米長期金利の先高観が広がり、相場への強弱両面の影響が意識された。金利上昇に伴う利ざや改善の思惑から金融株が総じて買われ、相場を支えた。投資資金が香港を含めたアジア市場から流出するとの懸念もくすぶるが、序盤に心理的節目の28000ポイントに接近した場面では買い戻しが入り、下値は限られた。
個別では、中国建設銀行(
00939)やHSBC(
00005)、中国平安保険(
02318)が上昇して相場をけん引。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)も高い。9−10月にマカオのカジノ収入が順調に伸びるとのクレディ・スイスの予測が材料視された。通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)は大幅に続伸した。一方、米金利上昇の影響を受けやすい香港系不動産デベロッパーの信和置業(
00083)、長江実業集団(
01113)が売られた。港湾運営大手の招商局港口(
00144)は続落した。