19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.18%安の3356.84ポイントだった。深セン成分指数は0.62%安の11083.90ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5238億400万元。
上海総合指数は前日終値を挟んでもみ合い方向感を欠く展開となった。序盤に高くなり、一時3370ポイントを上回る場面も見られた。ただ、ほどなくマイナス圏に沈むと、その後は段階的に下げ幅を広げた。後場入り後に再びプラスに浮上したが、終盤に下げ足を速め、結局、マイナスでこの日の取引を終えた。中国人民銀行(中央銀行)が外資による本土銀行への出資制限(25%以下)を緩和するとの観測が伝わったが、相場への影響は限られた。
A株市場では、中国銀河証券(
601881)、華泰証券(
601688)など証券株が総じて売られ、相場の下げを主導した。中国中鉄(
601390)、中国鉄建(
601186)などインフラ建設株や、内蒙古包鋼鋼聯(
600010)など鉄鋼株の一角もさえない。一方、都市住宅価格の伸び減速を背景に、当局による不動産引き締めの一段の強化はないとの期待感から、保利房地産集団(
600048)など不動産株が買われ相場を下支えした。中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)や中国太平洋保険(
601601)など銀行・保険株の一角もしっかり。
上海B株指数は0.06%高の356.49ポイントと続伸、深センB株指数は0.15%安の1182.78ポイントと3営業日ぶりに反落した。