19日前場の香港株式市場でハンセン指数は3営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.06%安の28142.56ポイントだった。H株指数は0.49%安の11140.58ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で570億300万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後、前日終値を挟んだ一進一退の展開となった。序盤は高値を試す場面もあったものの、28250ポイント付近で伸び悩んだ。一方、下値では相場が底堅さをみせ、前日に回復した心理的節目の28000ポイントを終始上回って推移した。北朝鮮情勢を巡る緊張の緩和や、米株高など外部環境の改善が地合いを支える半面、前日に2年4カ月ぶりの高値を更新した後とあって利益確定売りが出やすい環境。19−20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、米連邦準備理事会(FRB)による保有資産の圧縮開始を巡る発表内容を見極めたいとする様子見ムードも漂った。
個別では、前日に高かった本土不動産大手の中国海外発展(
00688)が反落したほか、台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)、石炭大手の中国神華能源(
01088)が安い。中国平安保険(
02318)、中国人寿保険(
02628)など本土保険株も軟調。半面、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が大幅逆行高。米長期金利の上昇を受け、利ざや改善の思惑から欧州金融大手のHSBC(
00005)も高い。