週明け18日の香港株式市場でハンセン指数は続伸。終値は前日比1.27%高の28159.77ポイントだった。H株指数は1.16%高の11195.98ポイント。メインボードの売買代金は概算で1119億5500万HKドルの大商いとなった。
ハンセン指数は前週末の米株高の流れを引き継ぎ、高寄り後に心理的節目の28000ポイントを上抜けると、その後も上げ幅を広げた。前週末に警戒感が高まった北朝鮮の地政学リスクは後退。米ドル相場の弱含みを背景とした新興国市場への資金流入期待や、中国本土市場との相互取引制度を通じた資金流入の増加が上昇相場を支えるなか、終値ベースで2015年5月26日以来、およそ2年4カ月ぶりの高値を更新した。
個別では、IT大手のテンセント(
00700)が7営業日続伸で上場来高値を更新し、上昇相場をけん引。不動産株の華潤置地(
01109)や中国海外発展(
00688)、新世界発展(
00017)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)も大きく買われた。AIAグループ(
01299)やHSBC(
00005)、中国建設銀行(
00939)、中国平安保険(
02318)などの金融株も堅調だった。半面、大手通信キャリアのチャイナ・モバイル(
00941)や石炭大手の中国神華能源(
01088)がさえない。パソコン大手のレノボグループ(
00992)、電力関連の中電控股(
00002)も売られた。
H株では、中信証券(
06030)や中国銀河証券(
06881)などの証券株が高い。中国金融先物取引所(CFFEX)が株価指数先物の証拠金と手数料を引き下げたことが好感された。広東省を拠点とする不動産大手の広州富力地産(
02777)や自動車メーカーのBYD(
01211)や北京汽車(
01958)も大きく買われた。半面、産金株の招金鉱業(
01818)や紫金鉱業集団(
02899)、建材株の安徽コンチセメント(
00914)が逆行安を演じた。不動産大手の万科企業(
02202)も売られた。