2017-08-28 |
香港/マーケット/証券 |
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香港大引け:5日続伸、一時28000ポイント乗せも後場に上げ幅縮小
週明け28日の香港株式市場でハンセン指数は5営業日続伸。終値は前日比0.05%高の27863.29ポイントだった。H株指数は0.48%高の11342.07ポイント。メインボードの売買代金は概算で1174億1100万HKドル。
ハンセン指数はおおむねプラス圏で推移し、一時は2015年5月下旬以来、約2年3カ月ぶりに28000ポイント台に乗せたが、終盤にかけて上げ幅を急速に縮めた。序盤は前週末の米NY市場でダウ平均が3日ぶりに反発したことや香港市場の好業績企業への物色を受けて、上げ幅を拡大。ただ、指数は前週から高値圏にあり、目先の利益を確定する売りが強まると、中盤以降は下向きに転じてマイナス圏まで下落。終盤に入り返し、結局、前営業日の終値付近できょうの取引を終えた。
個別では、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が大幅高。25日大引け後に発表した2017年6月中間決算が好感され、11%を超える上昇率となった。同じく25日に中間決算を発表した中国神華能源(
01088)や東亜銀行(
00023)が高い。本土金融株の中国人寿保険(
02628)や交通銀行(
03328)も堅調だった。半面、電力大手の華潤電力控股(
00836)、IT大手のテンセント(
00700)が軟調。23日にマカオ付近を通過した台風の被害が嫌気されてサンズ・チャイナ(
01928)や銀河娯楽(
00027)が続落した。
H株では、中信証券(
06030)や華泰証券(
06886)などの証券株が軒並み高となった。上場証券会社の中間決算報告から、国有証券信用取引管理会社の中国証券金融股フン有限公司(証金公司)が4−6月期に証券会社11社の株式買い増しを行ったことが判明し材料視された。25日に中間決算を発表した中国中車(
01766)、同社の子会社である株洲中車時代電気(
03898)も買われた。半面、中間決算を受けて東風汽車集団(
00489)、長城汽車(
02333)が逆行安を演じた。本土保険株の中国人民財産保険(
02328)や新華人寿保険(
01336)、非鉄金属株の洛陽モリブデン(
03993)もさえない。