週明け28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前営業日比0.93%高の3362.65ポイントだった。 深セン成分指数は前営業日比1.41%高の10809.74ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で6408億4500万元と、6000億元の大台を上回り、商いは賑わった。
上海総合指数は続伸して始まると、終日堅調に推移した。証券金融会社の中国証券金融股フン有限公司(証金公司)が証券会社の株式買い増しを実施していたことが分かり、買い安心感が広がった。ただ、前週末に心理的節目の3300ポイントを上抜け、ほぼ1年8カ月ぶり高値圏にあるため、3370ポイントを超える場面では急ピッチな上昇に対する警戒感が高まり、伸び悩んだ。
A株市場では、証券株が軒並み高となり、相場の上昇をけん引。中国銀河証券(
601881)、東方証券(
600958)などが複数の証券会社が値幅制限の上限(ストップ高)まで買い進まれた。上場証券会社の中間決算報告から、証金公司が4−6月期に証券会社11社の株式買い増しを行ったことが判明し材料視された。中国太平洋保険(
601601)、中国平安保険(
601318)など保険株もそろって上昇。中国太平洋保険は中間決算の6%増益に加え、証金公司が同社A株1億株近くを追加取得したことが好感された。このほか、原油相場の上昇を背景に中国石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)がともに上昇。中国交通建設(
601800)などインフラ建設株もしっかり。一方、大型商業銀行の中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)、中国建設銀行(
601939)が逆行安を演じ、相場の足を引っ張った。広州汽車集団(
601238)や長城汽車(
601633)など自動車株の一角もさえない。
上海B株指数は0.82%高の341.93ポイント、深センB株指数は0.14%高の1155.50ポイントとともに続伸した。