週明け21日前場の香港株式市場でハンセン指数は3営業日ぶりに反発。前場終値は前営業日比0.52%高の27189.02ポイントだった。H株指数は0.72%高の10770.93ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で463億2300万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、プラス圏での値動きが続いた。前週末に1週間ぶりの安値を付けただけに、買い戻しの動きが優勢となっている。本格化する決算発表を手掛かりとする個別物色も相場を下支え。ただ、トランプ米政権の先行きやきょうから始まった米韓合同軍事演習による北朝鮮を巡る地政学リスクに対する警戒感が高まるなか、27200ポイント付近では上値の重さが意識された。
個別では、通信キャリア大手のチャイナ・ユニコム(
00762)が大幅高。早朝に親会社の混合所有制改革での戦略出資者を公表し、きょうから取引を再開した。同業のチャイナ・モバイル(
00941)やチャイナ・テレコム(
00728)がつれ高している。前週末の原油相場の急上昇を背景にCNOOC(
00883)やシノペック(
00386)が反発。IT大手のテンセント(
00700)、アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)、前週末に2017年6月決算を発表した株洲中車時代電気(
03898)も買われている。半面、パソコン世界大手のレノボグループ(
00992)が大幅続落。17日に2017年4−6月の赤字転落決算を発表している。アジア生保のAIAグループ(
01299)や公益株の中電控股(
00002)、マカオカジノ株の銀河娯楽(
00027)もさえない。