週明け21日の香港市場は欧米株安の流れ引き継ぎ売り優勢で始まるか。前週末18日の欧州市場はロンドン株とドイツ株がそろって下落した。同日の米株市場ではダウ平均が続落。トランプ米政権の先行きに対する根強い警戒感が売りを誘ったほか、業績懸念が浮上した銘柄が売られほぼ1カ月ぶり安値で終えた。ハイテク株の比率が高いナスダック総合が続落したことも、香港市場での関連銘柄への売りにつながりそうだ。このほか、米韓合同軍事演習がきょう始まることから、北朝鮮を巡る地政学リスクの高まりによって投資家がリスクオフの姿勢を強める可能性がある。
もっとも売り一巡後は底堅く推移しそうだ。香港株式相場は前週末に大幅続落。1週間ぶりの安値を付けた後で、下げを主導したHSBC(
00005)など主力株を中心に短期的な相場の戻りに期待した買いが入りやすい相場環境にある。前週末の原油相場の急上昇を背景にした関連銘柄への買いや、本格化する決算発表を手掛かりとする個別物色も相場を下支えしよう。