16日のNY株式相場は上昇。好決算を発表したターゲットが3.61%高、フットロッカーが3.06%高、ベストバイが2.88%高となったほか、前日売られたホーム・デポが1.39%高となるなど小売り株が軒並み上昇した。公表されたFOMC議事録では物価の伸び悩みが懸念されていることが明らかになった。米長期債利回りが低下し、バンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェースなど金融株が軒並み下落。原油相場の続落が嫌気されエクソン・モービルなどのエネルギー株も売られた。ダウ平均はユナイテッド・テクノロジーズ、ホーム・デポ、マクドナルドの上昇に支援され25.88米ドル高(+0.12%)の22024.87米ドルで終了。5営業日ぶりに22000米ドル台を回復し、8月7日につけた終値での史上最高値まで93.55米ドル(0.42%)に迫った。S&P500が0.14%高、ナスダック総合が0.19%高とともに小幅に反発し、主要3指数はそろって上昇した。
取引時間前に発表された住宅関連指標は弱かったが、北朝鮮情勢の落ち着きを好感し米主要3指数はそろって上昇してスタートした。ダウ平均は一時86.72米ドル高(+0.39%)の22085.71米ドルまで上値を伸ばした。しかし、その後は取引時間午後にFOMC議事要旨の公表を控えていることなどで伸び悩んだ。米政権に対する懸念も相場の重しとなった。主要企業の経営者が相次いでトランプ大統領のアドバイザーを辞任するなか、トランプ大統領は製造業諮問委員会と戦略・政策フォーラムを解散すると発表した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 22031.93 22085.71 22002.47 22024.87 25.88 0.12
S&P500 2468.63 2474.93 2463.86 2468.11 3.50 0.14
NASDAQ 6348.11 6374.56 6330.27 6345.11 12.10 0.19
CME225先物 19720.00 19795.00 19680.00 19710.00 -20.00 -0.10
FT100 7383.85 7444.98 7383.85 7433.03 49.18 0.67
DAX 12250.02 12301.40 12240.83 12263.86 86.82 0.71
為替(ドル/円) 110.67 110.95 110.03 110.19 -0.48 -0.44
WTI先物 47.72 47.99 46.67 46.78 -0.77 -1.62
金(Gold)先物 1276.90 1289.50 1273.20 1282.90 3.20 0.25
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。