2017-08-16 |
香港/マーケット/証券 |
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香港大引け:反発、本土系銀行株に買い 中国蒙牛乳業が大幅高
16日の香港株式市場でハンセン指数は反発。終値は前日比0.86%高の27409.07ポイントだった。H株指数は0.74%高の10817.88ポイント。メインボードの売買代金は概算で817億8000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付いた後、おおむね下値支持とされた20日移動平均(大引け時点で27261.31ポイント)と上値抵抗とされた10日移動平均(同27455.78ポイント)に挟まれたレンジで推移。後場にやや上げ幅を広げ、結局この日の高値圏で引けた。前日に続き、中国本土系の金融株が業績期待から買いを集め、相場をけん引した。中国人民銀行(中央銀行)が15日発表した金融統計によると、7月の人民元建て各種貸付残高は7月の人民元建て貸付残高増加額は8255億元となり、市場予想の8000億元を上回った。前日下げた大型株の反発も目立った。北朝鮮を巡る地政学リスクへの警戒感も和らいだ。北朝鮮の金正恩委員長が米領グアム沖へのミサイル発射について、「米国の行動をもう少し見守る」と述べたと伝わり、市場では軍事的衝突への警戒感が後退している。
個別では、中国4大商業銀行の中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、中国銀行(
03988)がそろって続伸。きょう2017年6月中間決算を発表するテンセント(
00700)は買い戻された。乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)が9%近い急伸。一方、華潤電力控股(
00836)が反落した。前引け後に発表した中間決算でEPSが市場予想を下回り、失望売りが出た。米アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)も反落。香港系コングロマリットの長江和記実業(
00001)、ワーフ(
00004)はさえない。
H株では、14日に約5カ月ぶりに株式取引を再開した魏橋紡織(
02698)が連日の大幅安。総合保険会社の中国人民保険(
01339)、空運の中国国際航空(
00753)も安い。半面、インフラ建設大手の中国交通建設(
01800)が大幅反発した。通信機器メーカーの中興通訊(
00763)、電気設備メーカーの東方電気(
01072)も大きく買われた。