15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.43%高の3251.26ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4551億9500万元。
上海総合指数は安寄り直後に切り返すと、その後はプラス圏で総じて堅調に推移した。トランプ米大統領が中国の習近平国家主席と電話会談し、北朝鮮の非核化に向けて連携を強めていくことを確認したことを受け、北朝鮮情勢に対する警戒感が和らいだ。このほか、本土企業の中間決算が好調だったことも投資家心理を支えた。ただ、高値圏では上値の重さが意識され、後場に上げ幅を縮めた。
A株市場では、中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)など4大国有銀行をはじめとする銀行株が軒並み買われ相場の上昇をけん引。金融当局がきょう中期貸出制度(MLF)を通じて商業銀行に正味1120億元の資金を供給したことが買い手掛かりとなった。中国太平洋保険(
601601)や中国平安保険(
601318)など保険株も軒並み高。一方、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)が続落。海通証券(
600837)など証券株も軟調だった。産金株の中金黄金(
600489)、インフラ建設株の中国鉄建(
601186)もさえない。 深セン成分指数は前日比0.38%高の10559.78ポイントと続伸。前日ストップ高を付けた音声技術のソフトウエア大手の科大訊飛(
002230)が引き続き買われた。
上海B株指数は0.12%安の334.53ポイントと反落、深センB株指数は0.03%高の1171.34ポイントと小幅に続伸した。