週明け14日前場の香港株式市場でハンセン指数は4営業日ぶりに反発。前場終値は前日比1.17%高の27197.76ポイントだった。H株指数は1.16%高の10695.75ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で481億3400万HKドル。
ハンセン指数は心理的節目の27000ポイントを回復して始まり、段階的に上げ幅を拡大した。ハンセン指数は前週末に560ポイントを超す下落幅となっただけに、自律反発狙いの買いが入りやすい環境。11日の米株市場で主要3指数がそろって4営業日ぶりに反発したことも相場を支えている。ただ、北朝鮮情勢を巡る地政学リスクへの警戒が続くなか、指数は前週に割り込んだ20日移動平均(前引け時点で27189.34ポイント)を上回る水準では上値の重さもみられる。
個別では、前営業日に5%近く下落したIT大手のテンセント(
00700)が反発して相場をけん引している。アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)が6%を超える大幅高。2017年6月中間決算で7割増益の見通しを発表したチャイナ・ユニコム、きょう中間決算を発表する光学部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)が大きく買われている。本土金融銘柄の中国建設銀行(
00939)や中国平安保険(
02318)も堅調に推移している。半面、消費財株の恒安国際集団(
01044)、香港公益株の中電控股が反落。石油メジャーのCNOOC(
00883)や香港航空大手のキャセイ・パシフィックが売られている。