11日のNY株式相場は反発。ラブロフ露外務相の「ロシアと中国は危機を解決する策がある」との発言を受けてリスク回避の流れが一服。前日に大きく売り込まれたテクノロジー株などに買い戻しの動きが強まった。一方、金融株は続落。米7月消費者物価指数が予想を下回る弱い結果となり、金利先高感が後退した。主要3指数はダウ平均が0.07%高、S&P500が0.13%高、ナスダック総合が0.64%高とそろって4日ぶりに反発。週間ではダウ平均が1.06%安と3週ぶりに反落、S&P500が1.43%安と反落、ナスダック総合が1.50%安と3週続落となった。
前日に5月以来の大幅下落を記録した米国株はそろって反発してスタート。前日引け後に決算を発表したエヌビディアが投資家の期待に届かず5%超の下落となったが、マイクロソフト(+1.53%)やアップル(+1.39%)などの主力IT株には買い戻しの動きが強まった。前日に2.18%安となったS&P500のテクノロジー株指数は0.75%高と反発し、11業種中上昇率トップとなった。センチメントはやや改善。投資家の不安心理を表すVIX指数は前日の16.04から15.51に低下した。一方、利上げ期待の後退を受けて金融株が続落。取引時間前に発表された米7月消費者物価指数(CPI)が前月比で+0.1%と市場予想の+0.2%を下回り、コアも同様に市場予想を下回った。前日の生産者物価指数に続きCPIも下振れとなり、米10年債利回りは2.189%と前日から0.009%低下。バンク・オブ・アメリカ(-1.08%)やJPモルガン・チェース(+0.84%)が続落した。
海外市況
指標 寄値 高値 安値 終値 前日比 騰落率
NYダウ 21883.32 21911.09 21842.74 21858.32 14.31 0.07
S&P500 2441.04 2448.09 2437.85 2441.32 3.11 0.13
NASDAQ 6222.18 6266.89 6216.19 6256.56 39.68 0.64
CME225先物 19350.00 19485.00 19295.00 19395.00 -315.00 -1.60
FT100 7389.94 7389.96 7296.49 7309.96 -79.98 -1.08
DAX 11961.60 12046.89 11934.92 12014.06 -0.24 0.00
為替(ドル/円) 109.20 109.40 108.74 109.15 -0.05 -0.05
WTI先物 48.52 48.98 47.98 48.82 0.23 0.47
金(Gold)先物 1292.50 1298.10 1286.70 1294.00 3.90 0.30
※CME225先物は円建て。前日比は前日の大証日中終値比を記載。