2017-08-09 |
中国/マーケット/証券 |
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本土前引け:3日ぶり反落、四川地震を受けて関連銘柄には買い
9日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反落。前場終値は前日比0.21%安の3275.01ポイントだった。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で2814 億2500万元だった。
上海総合指数は総じて軟調に推移した。安く寄り付いた後、マイナス圏でのもみ合いが続いた。心理的節目の3300ポイントが強い上値抵抗と意識され、地合いを重くした。前日に発表された貿易統計が弱い内容だったことに続き、きょう発表の7月の消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)もともにわずかながら市場予想に届かなかった。今週後半から来週前半にかけて金融統計や鉱工業生産、小売売上高、固定資産投資など重要経済指標の発表も控えており、内容を見極めたいとする様子見気分が漂った。
セクター別では、銀行、保険、証券など金融株が総じて売られ、相場の重しとなった。鉄鋼が前日に続き利益確定売りに押された。港湾もさえない。半面、四川省北部の九寨溝県で8日夜にマグニチュード7.0の地震が発生したことを受けて、インフラ建設を中心に同省地盤の銘柄が買いを集めたほか、セメント・建材、医薬が高い。
上海B株指数は0.19%高の335.39ポイント、深センB株指数は0.15%高の1180.79イントだった。