8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に続伸。終値は前日比0.07%高の3281.87ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5270億1000万元。
上海総合指数は、前日終値を挟んでもみ合う方向感に乏しい展開となった。7月の貿易統計で輸出(人民元建て)が前年同月比11.2%増、輸入が14.7%増となり、それぞれ市場予想の14.8%増、22.6%増を下振れたことが嫌気され、中盤には下げ幅を拡大する場面が目立った。ただ、3270ポイント付近では下値の堅さが意識され、下げ渋った。結局、引け間際にプラス圏に再浮上して終えた。
A株市場では、中国銀行(
601988)、中国建設銀行(
601939)や新華人寿保険(
601336),中国人寿保険(
601628)など金融大手が終盤に上げ足を速め、相場をけん引した。国泰君安証券(
601211)、中信証券(
600030)が反発するなど証券株が高い。中国中鉄(
601390)などインフラ建設株の一角もしっかり。一方、前日の上昇を主導した宝山鋼鉄(
600019)、内蒙古包鋼鋼聯(
600010)など鉄鋼株に利益確定の売りが出て相場の重しになった。中国石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、シノペック(
600028)がそろって下落。深セン成分指数は前日比0.43%高の10496.25ポイントと続伸。国元証券(
000728)、長江証券(
000783)など証券株が買われた。
上海B株指数は0.07%高の334.76ポイント、深センB株指数は0.13%高の1179.08ポイントとともに続伸した。