ドイツ銀行は最新リポートで、中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、CNOOC(
00883)の目標株価をそろって引き上げた。うち、ペトロチャイナについては、投資判断を「ホールド」に据え置いた上で、目標株価をこれまでの4.77HKドルから5.51HKドルに引き上げた。2017年通期の予想EPSを0.12元から0.13元に上方修正したことを織り込んだ。2017年6月中間期の純利益は110億元と予想。EPSは0.003元から0.06元に引き上げている。利益改善の主因として、2017年上期の原油相場の回復を背景とした探査・生産事業の寄与を挙げた。2017年6月中間期のEBIT(利払い・税引き前利益)は99億元の黒字になると予想。前年同期は24億元の赤字だった。『経済通』が8日伝えた。
一方、CNOOCについては、「買い」の投資判断を継続した上で、目標株価を10.47HKドルから11.56HKドルに引き上げた。2017年通期の予想EPSを0.41元から0.49元に引き上げ、2017年6月中間期の予想EPSを0.25元に設定した。前年同期は−0.35元だった。優れたコスト対策のもと諸コストを原油価格1バレル当たり37米ドル以下の水準に抑制する能力を備えていると評価した。
このほか、シノペック(
00386)に対しては「買い」の投資判断を継続した上で、目標株価を7.44HKドルから7.27HKドルに引き下げた。探査・生産事業の寄与で、2017年6月中間期のEPSは前年同期比44%増の0.23元になると予想。ただ石油化学の部門利益は2017年6月中間期に前年同期に比べ30%増加するものの、4−6月期の純利益は1−3月期から40%減少したとみている。
関連銘柄の株価は日本時間午後3時50分現在、次の通り。
■シノペック(
00386):5.92HKドル(前日比0.34%高)
■ペトロチャイナ(
00857):5.02HKドル(同変わらず)
■CNOOC(
00883):8.83HKドル(同1.61%高)