8日前場の香港株式市場でハンセン指数は小幅ながら3日続伸。前場終値は前日比0.12%高の27722.70ポイントだった。H株指数は0.23%安の11029.16ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で521億5200万HKドル。
ハンセン指数は前日終値付近でもみ合い、前引けにかけて上げ幅をやや広げた。前日の米ナスダックの上昇を手掛かりにテンセント(
00700)が買われ、相場をけん引。決算発表シーズンに入り、好業績期待の銘柄が引き続き物色された。中国本土市場との相互取引を通じた香港株取引は買い越しが続いている。もっとも、2日に付けた取引時間中の年初来高値(27747.35ポイント)に迫る水準では上値の重さが目立った。前日のハンセン指数は続伸して2015年5月27日以来およそ2年2カ月ぶりの高値で引けただけに利益確定売りが出やすい。主要通貨に対する米ドル安は一服したものの、香港ドルの対米ドル相場は今月に入って下げ続けており、域内からの資金流出懸念がくすぶった。
個別では、テンセントが続伸して過去最高値を更新。7月の新車販売台数が前年同月比88%増だった吉利汽車(
00175)が4.85%高と急伸した。カジノ株の銀河娯楽(
00027)、石油株のCNOOC(
00883)も高い。半面、欧州の銀行最大手HSBC(
00005)と香港電力持ち株会社の中電控股(
00002)が続落し、相場の重荷となっている。きょう中間決算を発表する中国平安保険(
02318)も売られた。