2017-08-07 |
香港/マーケット/証券 |
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香港大引け:続伸、ほぼ2年2カ月ぶり高値更新 テンセントが上昇を主導
週明け7日の香港株式市場でハンセン指数は続伸。終値は前日比0.46%高の27690.36ポイントだった。H株指数は0.47%高の11054.41ポイント。メインボードの売買代金は概算で802億3100万HKドル。
ハンセン指数は前週末の米株高の流れを引き継いで、続伸スタートすると、終日プラス圏で推移した。前場前半は4営業日ぶりに27700ポイント台に乗せて年初来高値を更新する場面がみられた。4日のNY株式市場は7月の米国雇用統計が好感されて、主要3指数がともに上昇。相互取引を通じた本土から香港市場への資金流入が継続していることや、決算発表や業績見通しを手掛かりとする個別物色も引き続き相場を支えた。一方、ハンセン指数のRSI(14日)が買われ過ぎを示唆する70を上回る水準で推移し、加えて週内に中国の貿易、物価、金融統計など7月の主要経済指標の発表を控えるなか、前場後半以降は上値の重さが意識されて27600ポイント台後半でのもみ合いを続けたが、結局、指数の終値はほぼ2年2カ月ぶりの高値を更新した。
ハンセン指数構成銘柄では、IT大手のテンセント(
00700)が上昇相場を主導した。機関投資家の目標株価が引き上げられたことが好感されている。本土銀行株の中国建設銀行(
00939)や中国銀行(
03988)、長江系銘柄の電能実業(
00006)や長江インフラ(
01038)も堅調。アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)や台湾系食品メーカーの中国旺旺(
00151)も買われた。半面、国際金融株のAIAグループ(
01299)やHSBC(
00005)が軟調。ワーフ(
00004)や新世界発展(
00017)といった香港不動産株も売られた。
H株では、鉄鋼株の馬鞍山鋼鉄(
00323)やアンガン・スチール(
00347)が高い。河北省の環境当局が冬季の鉄鋼生産を50%削減する方針を発表したことが好感された。非鉄金属株の中国アルミ(
02600)や洛陽モリブデン(
03993)、建材株の安徽コンチセメント(
00914)や中国建材(
03323)も大幅上昇。海運株の中遠海運控股(
01919)も買われた。半面、電力株の華能国際電力(
00902)が続落。本土保険株の中国人民財産保険(
02328)や新華人寿保険(
01336)、大手国有自動車メーカーの東風汽車集団(
00489)も売られた。