週明け7日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反発。終値は前営業日比0.53%高の3279.46ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4595億6300万元。
上海総合指数は、小高く寄り付くと前場はマイナス圏での値動きが目立った。週内に中国の貿易、物価、金融統計など7月の主要経済指標の発表を控え、内容を見極めたいとする様子見ムードが重しとなった。ただ、後場入り後に地合いが好転。河北省政府が環境対策の一環として冬季暖房期の鉄鋼生産量を50%削減する方針を打ち出したことが手掛かりとなり、鉄鋼株が買いを集め相場の上げをけん引した。結局、指数はこの日の高値圏で終えた。
A株市場では、政策支援を追い風に宝山鋼鉄(
600019)、アンガン・スチール(
000898)、馬鞍山鋼鉄(
600808)など鉄鋼株が軒並み高。中国アルミ(
601600)など非鉄金属株もつれ高した。このほか、中国中煤能源(
601898)など石炭株、中国鉄建(
601186)などインフラ建設株も買われた。一方、金融当局が公開市場操作を通じて市場から600億元の資金吸収を実施したことが嫌気され、中国工商銀行(
601398)、中国農業銀行(
601288)など4大国有銀行の一角が売られた。7月の業績がさえなかった証券大手の国泰君安証券(
601211)、中信証券(
600030)など証券株の下落も目立った。 深セン成分指数は前日比0.87%高の10451.08ポイントと4営業日ぶり反発。瀘州老窖(
000568)、宜賓五糧液(
000858)など酒造株が買われた。
上海B株指数は0.18%高の334.54ポイントと反発、深センB株指数は0.32%高の1177.54ポイントと5営業ぶりに反発した。