4日の香港株式市場でハンセン指数は小幅に反発。終値は前日比0.12%高の27562.68ポイントだった。H株指数は0.01%高の11003.08ポイント。メインボードの売買代金は概算で806億5800万HKドル。
ハンセン指数は方向感に乏しかった。米ドル安を背景とした新興国市場への資金流入期待や決算発表を手掛かりとする個別物色などが相場を支える中、小高く寄り付いてスタートしたものの、その後は終始、前日終値を挟んだ狭いレンジでのもみ合いが続いた。指数が2年2カ月ぶりの高値圏にあり、利益確定売りが出やすい環境だったことに加え、きょう4日に7月の米雇用統計、来週前半には中国で貿易統計、物価統計などの発表が控えていることも上値を重くした。
ハンセン指数構成銘柄では、前日に17年6月中間決算で好業績を発表した長江実業地産(
01113)が高い。中国IT大手のテンセント(
00700)と自動車大手の吉利汽車(
00175)が反発して相場を支えた。中国最大の港湾運営事業者、招商局港口(
00144)、香港不動産株の恒基兆業地産(
00012)や新鴻基地産(
00016)も買われた。半面、香港を代表するコングロマリットの長江和記実業(
00001)が安い。前日に発表した17年6月中間決算が直前の市場コンセンサス予想に届かなかったことが嫌気された。傘下の炭鉱2カ所の生産停止・減産措置を発表した中国神華能源(
01088)が続落。アジア生保のAIAグループ(
01299)、本土保険大手の中国人寿保険(
02628)もさえなかった。
H株では石炭株の中国中煤能源(
01898)やエン州煤業(
01171)、海運株の中遠海運控股(
01919)や中遠海運発展(
02866)が大幅高。医薬品メーカーの上海復星医薬(
02196)や不良資産処理会社の中国信達資産管理(
01359)も大きく買われた。半面、非鉄金属の中国アルミ(
02600)や洛陽モリブデン(
03993)が安い。建材株の安徽コンチセメント(
00914)、電力株の華能国際電力(
00902)も売られた。