4日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比0.33%安の3262.08ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5669億3300万元。
上海総合指数は小動きでスタート。中盤は小高く推移したものの、大引けにかけて下げに転じた。終値は7月28日以来1週間ぶりの安値だった。心理的節目の3300ポイントが上値抵抗として意識されて利益確定売りが出たほか、石炭株や非鉄金属株が終盤にマイナス圏に沈み、相場を押し下げた。もっとも、米ドル安を背景に資金流入期待は根強い。相互取引制度を通じた香港投資家によるA株売買はこの日も買い越しが続いた。朝方発表の人民元相場の中間レートは1米ドル=6.7132元と、2016年10月11日以来約10カ月ぶりの元高/ドル安水準だった。セクター別では、素材や保険、港湾・海運が売られる半面、軍需関連、貴金属、鉄鋼が買われた。
A株市場では、生保大手の中国人寿保険(
601628)と中国平安保険(
601318)が続落。発電会社の中国長江電力(
600900)、非鉄株の洛陽モリブデン(
603993)が安い。中堅銀行の上海浦東発展銀行(
600000)と招商銀行(
600036)も売られた。一方、石油大手のペトロチャイナ(
601857)と鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)が上昇し、一定の下支えとなった。また、中国とインドの国境で緊張が高まっていることから軍需銘柄の急伸が目立つ。中航航空電子系統(
600372)、中航直昇機(
600038)、航天時代電子技術(
600879)、北方導航控制技術(
600435)などがストップ高を付けた。深セン成分指数は前日比0.72%安の10361.23ポイントと3日続落。リチウム製品メーカーの天斉リチウム(
002466)、江西カン鋒リチウム(
002460)が安い。
上海B株指数は0.04%安の333.95ポイントと小幅に反落。深センB株指数は0.20%安の1173.45ポイントと4日続落した。