4日前場の香港株式市場でハンセン指数は小幅に反発。前場終値は前日比0.04%高の27541.71ポイントだった。H株指数は0.11%高の11014.66ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で447億5800万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退の展開となった。米ドル安を背景とした新興国市場への資金流入期待が引き続き高いことに加えて、決算発表や業績見通しを手掛かりとする個別物色などが相場を支えている。ただ、指数は2年2カ月ぶりの高値圏にあり、利益確定売りが出やすい環境。きょう4日に7月の米雇用統計が発表され、来週前半には中国で貿易統計、物価統計などの発表が予定されているのを前に、様子見ムードも漂う。
個別では、前日に17年6月中間決算で67%増益を発表した長江実業地産(
01113)が高い。中国IT大手のテンセント(
00700)は3日ぶりに反発。電力株の華潤電力控股(
00836)やアップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)も上昇している。大手石炭メーカーの中国中煤能源(
01898)やエン州煤業(
01171)が大幅高となっている。半面、香港を代表するコングロマリットの長江和記実業(
00001)が安い。前日に発表した17年6月中間決算が売上高、純利益とも直前の市場コンセンサス予想に届かなかったことが嫌気されている。国際金融株のAIAグループ(
01299)やHSBC(
00005)が軟調。中国の通信キャリア大手のチャイナ・モバイル(
00941)、本土保険大手の中国人寿保険(
02628)も売られている。