3日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.37%安の3272.93ポイントだった。上海、深セン両市場の売買代金は概算で5221億3300万元だった。
上海総合指数は軟調に推移した。小安く寄り付いた直後はプラス圏に急浮上したものの、3290ポインを超える水準で伸び悩んだ。心理的節目の3300ポイント付近の強い売り圧力を嫌気し、その後は次第に下値を切り下げる展開となった。上値の重さが意識される中、目先の利益を一旦確定する売りが優勢。中国人民銀行による公開市場操作(オペ)が3週間ぶりに吸収超過に転じたことを受けて流動性引き締めへの警戒感も地合いを悪化させた。ただ、下値抵抗とされる10日移動平均(大引け時点で3260.66ポイント)に近づく水準で下げ止まると、指数は大引けにかけてやや戻した。
A株市場では、中国工商銀行(
601398)、招商銀行(
600036)、中国人寿保険(
601628)、中国平安保険(
601318)など金融主力株が総じて売られ、相場の下げを主導。上海汽車集団(
600104)など自動車株や、中国鉄建(
601186)、中国建築(
601668)などインフラ建設株、安徽コンチセメント(
600585)など建材株も安い。半面、商品相場の先高観や業績改善期待から非鉄金属の洛陽モリブデン(
603993)、中国アルミ(
601600)、鉄鋼の宝山鋼鉄(
600019)、馬鞍山鋼鉄(
600808)が続伸した。深セン成分指数は前日比0.32%安の10436.17ポイントと続落。通信設備大手の中興通訊(
000063)が安い。
上海B株指数は0.04%高の334.08ポイントと3日ぶりに小反発、深センB株指数は0.23%安の1175.83ポイントと3日続落した。