3日前場の香港株式市場でハンセン指数は4日ぶりに小幅反落。前場終値は前日比0.15%安の27566.80ポイントだった。H株指数は0.32%安の11019.60ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で462億9500万HKドル。
ハンセン指数はマイナス圏でもみ合い。前日は2015年6月3日以来約2年2カ月ぶりの高値で引けただけに、利益を確定する売りが先行した。中国本土相場の下落も投資家心理を冷やしたもよう。もっとも下値は限定的。米ドル安と米長期金利の低下は一服したものの、新興国市場への資金流入期待が根強い。相互取引制度を通じた本土投資家による香港株取引は買い越しが続いている。中国の国有企業改革の進展を見込む買いも相場を下支えした。
個別では、欧州の銀行最大手HSBC(
00005)が反落して相場の重荷となっている。中国IT大手のテンセント(
00700)や、保険株の中国平安保険(
02318)、中国人寿保険(
02628)、AIAグループ(
01299)は続落。前日高かった米アップル関連銘柄の瑞声科技(
02018)と、きょう中間決算を発表する長江実業地産(
01113)も下げた。半面、通信キャリアのチャイナ・ユニコム(
00762)が大幅に続伸。同社を傘下に抱える国有企業が今月中に混合所有制改革の計画を提出すると伝わった。同業のチャイナ・モバイル(
00941)も買われた。中国4大商業銀行の中国建設銀行(
00939)と中国工商銀行(
01398)はしっかり。